期間工の契約期間はどれくらいなのか

期間を決めて働く期間工

期間工とは、期間従業員や期間契約社員とも呼ばれるもので、読んで字のごとく決められた期間で働くために雇われる労働者を指すものです。主に、自動車や電子部品、家電といった製造業の工場で、繁忙期などに特別なスキルのいらない作業に従事することを目的として募集されます。期間工で働くメリットとしては、初心者でも採用の可能性が高いことや、住宅や食事などが提供されることが多いので生活費が抑えられること、メーカーの直接雇用になるので働いている間の安心感があることなどが挙げられます。単調な仕事がつらいという声もありますが、すぐ働きたい人、短期間でお金を稼ぎたい人、単純作業が苦にならない人には、向いている働き方といえます。

契約期間は3か月から

しかし、期間工の最大の特徴でもあり、デメリットのひとつともいえることは、自分に合っていると思っても、決められた期間しか働けないことです。期間工の契約期間は、おおむね3か月や半年、1年となっています。続けて働ける期間は最長でも35か月、つまり2年11か月と決められています。これは、3年以上働くと正社員として雇わなければならないということが労働基準法という法律で定められているためです。契約期間が満了したら仕事が終わるだけでなく、寮などは出なくてはいけないので、その時期を見据えて計画的に働くことが必要です。 真面目に働いている様子が評価されたり、作業の適性が認められたりすると、場合によっては、再雇用されたり、また、正社員として登用されるという可能性もあるといいます。

期間社員は文字通り決められた期間で仕事をする働き方ですが、期間終了後に正規雇用をしてもらえることもあります。求人に応募をする時は、正規雇用の制度が設けられている所を選ぶことが大切です。